Arqitが公式に発表した適時開示・プレスリリース・SEC提出書類を、提出日・書類種別・原文リンク付きで新しい順に掲載しています。
Arqit Quantum(アーキット・クアンタム)は英国ロンドン拠点のサイバーセキュリティ企業で、量子コンピュータによる解読リスクに対応した「量子耐性(ポスト量子)暗号」技術を開発している。中核技術は対称鍵合意(Symmetric Key Agreement)方式で、離れた2台のデバイスが同一の暗号鍵を独立して生成できる仕組みを採用する。主力製品は通信リンクを量子攻撃から保護する「NetworkSecure」、鍵をオンデマンドで生成するクラウド基盤「QuantumCloud」、および脆弱性を可視化する「Encryption Intelligence」で、通信事業者・政府機関・防衛関連企業を主要顧客とする。英国防省(MOD)のフレームワークへの参加や米国防関連契約の獲得など、政府・防衛分野を早期採用の軸としている。
2017年にDavid Williams氏によりロンドンで創業。2021年9月にCentricus Acquisition Corp.とのSPAC(特別買収目的会社)合併によりNasdaqに上場(ティッカー:ARQQ)し、当初は衛星を使った鍵配送構想を掲げていたが、その後売上計画の未達や株価低迷を経て衛星計画を事実上棚上げし、ソフトウェア主体の事業モデルへ転換した。2024年にAndy Leaver氏がCEOに就任し、通信キャリアや政府機関との提携拡大を軸とした事業展開を進めている。
防衛企業のBabcock International GroupとArqit Quantum Incは、DVD 2026イベントでArqitの暗号化ソフトウェアを使用してシナリオデータを安全に転送する実演を行った。この実演は、量子コンピューティング時代の脅威から運用情報を保護するための暗号化ネットワークの構築方法を示し、本社と展開されたプラットフォーム間での安全な情報交換を可能にした。両社は、Babcockのミッションシステムと統合能力をArqitのサイバーセキュリティ専門知識と組み合わせる方法を探索するための覚書に署名している。