NVIDIAが公式に発表した適時開示・プレスリリース・SEC提出書類を、提出日・書類種別・原文リンク付きで新しい順に掲載しています。
NVIDIAは、もともとゲーム機向けの画像処理用半導体(GPU)メーカーとして創業した半導体企業で、現在は生成AI・機械学習の学習・推論に使われるデータセンター向けGPU(AIアクセラレータ)の売上が全社収益の大半を占める中核事業となっている。以下で説明する量子コンピューティング分野では、自らハードウェアを開発するのではなく、自社GPUと外部の量子プロセッサを組み合わせる「イネーブラー」の立場を取っている。
NVIDIAは自社のGPUスーパーコンピュータと量子プロセッサ(QPU)を組み合わせる「量子古典ハイブリッドコンピューティング」を量子戦略の中核に据えている。中心となるのはオープンソースのソフトウェアプラットフォーム「CUDA-Q」と、2025年10月28日に発表された相互接続アーキテクチャ「NVQLink」で、NVQLinkはQPUとGPUスーパーコンピュータを低遅延・高スループットで結び、量子誤り訂正や制御アルゴリズムをGPU側で高速処理できるようにする。GB200 NVL72 Grace Blackwellスーパーチップを用いた「DGX Quantum」アーキテクチャと組み合わせ、量子ハードウェア自体は自社開発せず、既存の量子コンピュータ企業群を計算基盤として取り込む「イネーブラー」の立ち位置を取っているのが特徴。
NVQLinkにはQuantinuum、IonQ、Rigetti、QuEra、Pasqal、Quantum Machines、IQM、Infleqtionなど量子ハードウェア企業17社、Keysightなど量子制御システム企業5社、さらにBrookhaven、Fermilab、Lawrence Berkeley、Los Alamos、MIT Lincoln、Oak Ridge、Pacific Northwest、Sandiaを含む米国立研究所9機関が参加を表明している。またボストンには研究拠点「NVIDIA Accelerated Quantum Research Center(NVAQC)」を設立し、EQuS(MIT)、Quantinuum、Quantum Machines、QuEraを創設パートナーとして、量子ハードウェアの大規模化、GPUを用いた量子誤り訂正、QPU設計のシミュレーション、量子古典ハイブリッドアルゴリズムの開発に取り組む。CEOのジェンスン・フアン氏は2025年3月に量子コンピュータの実用化時期について「(実用化は数十年先という)自分の見立ては誤りだった」と発言を修正し、同年6月には量子コンピュータが「変曲点(インフレクションポイント)」に近づいていると述べるなど、NVIDIAとしての量子への関与姿勢を強めている。
NVIDIAは量子コンピューティング事業の売上・損益を独立した事業セグメントとして開示しておらず、下記の主要指標欄に示す財務数値はNVIDIA全社の連結決算である。増収増益の主因はデータセンター部門(AI向けGPU等)であり、量子関連事業単体の寄与は開示情報からは特定できない点に留意が必要である。
NVIDIAのJensen HuangとMicrosoftのSatya NadellaがサンフランシスコのイベントでWindows向けAIハードウェア・ソフトウェアの共同開発を発表した。RTX Sparkはプリオーダーが本日開始され、Windows PCにNVIDIAのAIスタック全体を統合する。DGX Station for Windowsの初版も発表され、Windowsエンタープライズデスクトップ向けの最初のデスクサイドAIスーパーコンピュータとなる。
NVIDIA Isaac ROS 5.0は、ROSコン2026トロント大会で発表された最新版で、AIエージェント機能をロボティクス開発に導入する。ROS Lyrical・Ubuntu 24.04のサポート追加や、FoundationPoseなどの新しいスキルにより、開発者とAIエージェントがロボット開発タスクを協力して実行できるようになった。RealSense、Intrinsic、Seeed Studioなど複数の企業がこの新機能を組み込んだロボティクスアプリケーション開発を進めている。
Pawprint Studioの生き物キャッチゲーム「Aniimo」がGeForce NOWで配信開始され、Steam Deck やFirefoxブラウザを含む対応デバイスで45GBのダウンロード不要でプレイできます。「007 First Light」にはパストレーシング機能が追加され、より詳細な照明と反射が実装されました。このほかGaijinの「Active Matter」やAnnapurna Interactiveの「Outer Wilds」を含む11タイトルが今週クラウドサービスに追加されます。
マンチェスター大学の研究者らがNVIDIA Earth-2生成モデルを大気質予測に応用し、従来の化学ベースモデルより高速な予測を可能にした。英国のスーパーコンピュータIsambard-AIで2日間のトレーニングで2~3平方キロメートル解像度の全国汚染モデルを構築し、デスクトップAIシステムDGX Sparkでの推論実行も実現した。研究チームはオープンソースのトレーニングデータとワークフローを公開し、他国・地域での類似モデル開発を目指している。
NVIDIAのDSXプラットフォームは、compute、networking、power、cooling、operationsを統合設計することで、AI工場の電力効率を最適化する。Silicon Valley Powerの需要信号に応答して消費電力を4メガワットから3メガワットに自動削減する実例が示された。Lambdaの検証では、固定電力予算下で24%多いトークンスループットを実現できることが明らかになった。